元巨人左腕・池田駿が難関国家試験に合格 野球は「戦士」公認会計士は「魔法使い」?
文武両道の裏側 第15回
池田駿(プロ野球選手→公認会計士)前編(全2回)
巨人や楽天で投手としてプレーした元プロ野球選手で、難関国家資格の公認会計士試験に合格した池田駿さん(31歳)にインタビュー。前編では、合格の喜びやプロ入り前の学生時代の文武両道について話を聞いた。
公認会計士試験に合格した元プロ野球選手の池田駿さん* * *
【ドラフト指名よりうれしかった】
ーー公認会計士試験合格、おめでとうございます。合格を知った時の感想は?
池田駿(以下同) 正直、(プロ野球の)ドラフトで選ばれた時よりうれしかったですね(笑)。というのも、ドラフトって基本的に指名されない可能性が高いじゃないですか。僕は(巨人)4位指名でしたが、一応、スーツを着て準備はしていたものの、「絶対ないな」と思っていました。
だから、ドラフトではいざ名前が呼ばれた時は、うれしいというより、「本当?」という感じが強くて。公認会計士の試験のほうが、もしかしたら受かっているかもしれないという期待もあったので、すごくうれしい気持ちと、ホッとした気持ちの両方がありました。
発表は自分の部屋で、まずひとりでネットを見て、小さくガッツポーズしましたね。そのあと、別の部屋で待っていた奥さんのほうへ行って、大きくガッツポーズしました。
ーープロ野球選手を引退後は公認会計士試験に合格。まさに文武両道を体現していると思いますが、子どもの頃から文武両道?
僕自身は全然、文武両道だとは思っていなくて。別にすごく運動神経がいいわけではなく、ただ足が速いだけの子どもだったんですよ。一方、勉強では数字は好きだったので、算数の授業中にプリントの余白を使って自分でつくった問題を解いたりしていましたね。
ーー夏休みの宿題は早めに終わらせていましたか? それともギリギリで?
小学校の夏休みの宿題は8月に入る前には終わらせていたかなと。やるべきことを先に終わらせて、そのあとで思いっきりやりたいことやろうという感じの子どもでした。宿題とか勉強が頭にちらつくと、やっぱり思いきり遊べないじゃないですか。
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