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【篠塚和典のセ・リーグ順位予想】3連覇を狙うヤクルトは4位 「巨人と阪神がリーグを引っ張らないと面白くない」 (4ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • photo by Kyodo News

【6位予想:中日】

――最下位に予想した中日は、昨シーズンから若手を積極的に起用しています。

篠塚 オフに思い切ったトレードをしましたよね(京田がDeNA、阿部寿樹が楽天に移籍)。立浪和義監督には、"今までの選手"を整理して、"これからの選手"を育ててチームを固めていく狙いがあると感じました。

――ピッチャーでは髙橋宏斗、バッターでは岡林勇希ら、さらなる飛躍が期待できる選手も出てきていますね。

篠塚 そうなんです。だから、これから2、3年で起用される若手は「そこそこやれるな」というものを見せていかないと、首脳陣を悩ませることになってしまう。勝敗はもちろん大事ですが、現状は若手をどう成長させていくか、若手がどんな働きをしてくれるか、という感じで見るチームですね。

 ピッチャー陣はいいので、若手野手の底上げや主軸候補の(アリスティデス・)アキーノら外国人選手の活躍がポイントになると思います。

 ここまで、現時点での戦力分析で順位を予想してきましたが、どの球団も外国人選手やケガ人、選手の覚醒などで状況は変わっていきます。また、WBCで侍ジャパンをけん引した大谷翔平やダルビッシュ有、吉田正尚のような、各チームを引っ張る主力が活躍することでリーグを盛り上げてほしいです。

【プロフィール】

篠塚和典(しのづか・かずのり)

1957年7月16日、東京都豊島区生まれ、千葉県銚子市育ち。1975年のドラフト1位で巨人に入団し、3番打者などさまざまな打順で活躍。1984年、87年に首位打者を獲得するなど、主力選手としてチームの6度のリーグ優勝、3度の日本一に貢献した。1994年に現役を引退して以降は、巨人で1995年~2003年、2006年~2010年と一軍打撃コーチ、一軍守備・走塁コーチ、総合コーチを歴任。2009年WBCでは打撃コーチとして、日本代表の2連覇に貢献した。

著者プロフィール

  • 浜田哲男

    浜田哲男 (はまだ・てつお)

    千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。

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