日本ハムのドラ1・矢澤宏太に山本昌が授ける、プロの世界で生き抜く術。「無理して太る必要はない」 (4ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Kai Keijiro

山本 なるほど、さすが辻コーチですね(笑)。バッティングのほうはどうですか。大学に入ってすぐベンチに入っていたよね?

矢澤 1年生の春の開幕戦から9番ライトで出させてもらいました。

山本 スイングを見ると、鋭さが際立っていますね。打率を稼げそう。

矢澤 大学では野手の練習はバッティングしか入っていなかったので、僕自身もっともっと成長できるかなと思っています。

後編へ続く>>

山本昌(やまもと・まさ)/1965年、神奈川県生まれ。日大藤沢高から83年ドラフト5位で中日に入団。5年目のシーズン終盤に5勝を挙げブレイク。90年には自身初の2ケタ勝利となる10勝をマーク。その後も中日のエースとして活躍し、最多勝3回(93年、94年、97年)、沢村賞1回(94年)など数々のタイトルを獲得。06年には41歳1カ月でのノーヒット・ノーランを達成し、14年には49歳0カ月の勝利など、次々と最年長記録を打ち立てた。50歳の15年に現役を引退。現在は野球解説者として活躍中。

矢澤宏太(やざわ・こうた)/2000年8月2日、東京都生まれ。5歳から町田リトルで野球を始め、中学時代は町田シニアに所属。藤嶺藤沢高では1年夏からベンチ入りを果たし、1年秋からエースに。3年夏は南神奈川大会ベスト8。高校卒業後は日体大に進学し、1年春に外野手としてリーグ戦デビュー。2年秋は外野手としてベストナインを獲得し、投手でもリーグ戦初勝利。その後も投打"二刀流"で活躍し、2022年秋のドラフトで日本ハムから1位で指名され入団。背番号は「12」。

【著者プロフィール】菊地高弘(きくち・たかひろ)

1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。

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