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西武を「戦う集団」にするために。石毛宏典が松井稼頭央新監督に求めるのは「厳しさ」と「選手を見極める目」 (3ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • photo by Sankei Visual

【内野手では渡部健人に期待】

――コーチ陣でいうと、新シーズンに向けて一軍の平石洋介打撃コーチがヘッドコーチに昇格しました。松井監督からするとPL学園の後輩であり、楽天では平石さんがコーチ、松井監督が選手という関係で長く共闘しました。

石毛 平石は楽天、ソフトバンク、西武と指導者経験が豊富で、特にパ・リーグに精通しています。楽天では監督も経験していますし、いろいろなことを監督目線で見られる人間が近くにいるのは貴重です。腹を割って何でも言い合えるような仲のようですし、松井にとって大きいでしょうね。監督は長いペナントレースはもちろん、目の前の試合でも常に先を読むことが求められるので助けになると思います。

――先ほど外野手の話が出ましたが、内野手は源田壮亮選手が5年契約、外崎修汰選手が4年契約を締結。息の合った二遊間コンビが今後も見られることになりました。

石毛 ただ、外崎はここ2年、打率が2割台前半(2021年は.220、2022年は.215)だったのでもっと打たないといけません。源田は毎年.270前後といったところですが、外崎もそのくらいはほしい。それが達成できたら、「次は3割」と目標を上げていってほしいですが......そのためには、確固たる打撃理論がある指導者がいないと難しいでしょうね。

――2022年は中村剛也選手、呉念庭選手らが守っていたサードはどうでしょうか?

石毛 守備固めでサードに入ることが多かった山田遥楓が日本ハムへ移籍しましたし、外国人選手になると思います(西武は昨年12月20日、アスレチックスからFAとなっていたデビット・マキノン内野手の獲得を発表)。

 森友哉もFAでオリックスに移籍しましたし、求められるのは打力。そういう意味で、今年は渡部健人に頑張ってほしいです。2022年は一軍でのプレー機会がありませんでしたが、7番か8番で使い続ければ20本塁打は打つんじゃないかと。高いポテンシャルを秘めているので、松井がどう考えているのかですね。昨秋のキャンプでは特大のホームランを打っていましたが、春のキャンプでどれだけ成長するかを見極めてほしいです。

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