杉谷拳士は「こんなにも話があるんだ」と大忙し。斎藤佑樹と語り合った「新球場への憧れ」「ファイターズ若手へ伝えたいこと」 (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Saito Yuki

持ち前の明るいキャラクターでファンから愛された杉谷拳士持ち前の明るいキャラクターでファンから愛された杉谷拳士この記事に関連する写真を見る斎藤 野球をやっていて、拳士は落ち込んだりする時はあった?

杉谷 打てなかったり、盗塁失敗したり......そういう時は悔しいですし、落ち込みます。でも、そういう気持ちを周りの選手に伝染させたら絶対にいいチームにはならないと思っていたので、次に取り返せるように「100%の準備する」ということを考えていました。逆に佑樹さんは、どうしていました?

斎藤 部屋には持ち込まなかったかな。帰りの車では「悔しい」っていう気持ちはあるけど、家に着いたら明日のことを考えていた。

杉谷 ひとりになると、悔しさがこみ上げてくる時があるんですよね。そんな時は「切り替えの一杯だ」とワインを注いで、「よしっ、この香りを嗅いで、飲んだら忘れよう」と。

斎藤 そこはビールじゃなくワイン?

杉谷 1杯目からワインですね。ビールに唐揚げとかいきたい時もありますが、「この香りをイメージしながら飲むぞ!」みたいな。気持ちを落ち着かせるイメージですね。

これからやりたいこと

斎藤 現役を引退して、一番やりたいことは?

杉谷 スポーツ関係の仕事はもちろんやりたいですし、もっとスポーツのよさをわかってほしいなという気持ちはあります。

斎藤 野球だけじゃなくて?

杉谷 そうですね。野球もそうですが、スポーツ人口が減っているという話を耳にして、その要因ってゲームだったりYouTubeだったり、家の中ですべてできてしまうじゃないですか。もちろん、それはそれで楽しいことですし、仕事としても魅力的だと思うのですが、もっとスポーツのよさっていうのを広げたいという気持ちはありますね。

斎藤 そのためにはどんなことが必要だと思っている?

杉谷 国内外問わず、スポーツのあり方というのを勉強したいと思っています。それでいつか、そこで学んだ知識を、本当にお世話になった北海道、そしてファイターズにしっかり還元したいですね。なんとか力になって、世界一愛されるチームになってくれればと思っています。

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