ティモンディ前田裕太は相方・高岸宏行のプロ挑戦をどう見ていたのか。川﨑宗則との共演には「思わず笑っちゃいました」 (2ページ目)

  • 白鳥純一●文 text by Shiratori Junichi
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

高岸のプロ初登板に「グッときた」

――高岸さんがプロ初登板を果たした埼玉武蔵ヒートベアーズ戦(8月14日)は、どのような気持ちで見ていましたか?

前田:「高校時代の友人が、プロの公式戦で投げる」という前例のない状況だったので、不思議な感覚でした。特に、僕が子供の頃に活躍していた川﨑宗則選手と、高岸が同じ試合に出ているのは現実離れしすぎていて。電光掲示板に「ピッチャー高岸」と表示された時には、ビックリしすぎて思わず笑っちゃいました(笑)。

 でも、僕個人としても、高岸の初登板試合を本当に楽しく観戦させてもらいました。済美高校の野球部の同期たちも、高岸の登板を喜んでくれているのがうれしかったですね。

――高岸さんのデビュー戦で、前田さんは解説を担当されました。的確なコメントが印象に残っています。

前田:以前やらせていただいたプロ野球の解説とは、また違う感覚で楽しませてもらいました。プロ初登板はどんな投手でも緊張するでしょうし、味わったことのない苦労もあっただろう高岸の気持ちを、いろいろ想像しながら話しました。初登板の成績は2回3失点でしたが、栃木の選手たちが高岸をうまく盛り上げて、チーム全員でピンチを乗り切る場面はグッときましたね。

――前田さんは、四国アイランドリーグplusの愛媛マンダリンパイレーツを応援されているそうですね。独立リーグに対して、どのようなイメージを持っていましたか?

前田:マンダリンパイレーツは地元の愛媛県で頑張っていて、かつては済美高校の同級生がプレーしていたこともあって注目しています。NPBのチームとはプレーや練習環境も違い、年俸の額も違います。そんな状況で野球に打ち込み、成績で未来が左右される世界に身を置くのは、本当にすごいこと。「野球しかない」という選手たちの覚悟や根性、そして野球に懸けるエネルギーも、独立リーグの試合から伝わってきます。

 芸能界でさまざまなお仕事をさせていただいているからこそ、「野球だけで生計を立てていく」ことの重みも感じます。「甲子園で優勝してNPBへ」といった選手ももちろんすごいですけど、独立リーグでプレーする選手、そこからNPBを目指したり入団を果たしたりする選手たちには、別のすごさがあると感じますね。

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