ティモンディ前田裕太は相方・高岸宏行のプロ挑戦をどう見ていたのか。川﨑宗則との共演には「思わず笑っちゃいました」 (3ページ目)

  • 白鳥純一●文 text by Shiratori Junichi
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

「何か新しい挑戦をしてもいいかな」

――前田さんはコンビのYouTubeチャンネルでプロ雀士に挑戦することを宣言していますが、前田さんもプロ選手を目指し、高岸さんと対戦するといった未来を描くことはありますか?

前田:かつては僕もプロ野球選手を目指していたこともありますし、そういう人生も楽しいとは思います。ダウンタウンの松本人志さんも「2人で対決したらおもろいやん」と言ってくれたので、ナシではないと思いますが......野球に人生を懸けている選手たちを目にすると、現段階で「ナシではない」と思っている僕が軽々しく「目指す」と口にするのは失礼かなと思います。

――前田さんは高校時代、野球用品メーカー主催の体力測定で全国1位になっています。別の競技でも、本気で取り組むといったことを考えることは?

前田:別の競技ですか(笑)。あくまで、最終的にティモンディのためになるのであれば「何か新しい挑戦をしてもいいかな」という感じですね。

――先ほどプロ野球の話題が出ましたが、NPBでは駒澤大学で前田さんの後輩だった今永昇太投手(横浜DeNA)が今年、ノーヒットノーランを達成しました。

前田:とんでもなくすごいことですよ。彼はプロ野球選手としてはそこまで身長が高いわけではないですし(178cm)、常時150キロ超える速球を投げるわけでもない。それでも素晴らしい成績を残していることは、多くの野球少年たちに勇気を与えたんじゃないかと思います。

 僕も175cmで、左利きで投手もやっていましたが、体格に恵まれずに悩んでいる子はたくさんいます。今永投手や、宮城大弥投手(オリックス/171cm)のような左腕投手の活躍を、子供の頃の僕が見て勇気をもらっていたら「僕もスター選手になって、別の人生を歩んでいたかもしれないな」と思うこともあります。

――少年時代の前田さんが、憧れていた選手は?

前田:松坂大輔さんのような、150キロを超えるストレートで三振の山を築く選手に憧れていましたが、僕は投げることができませんでした。今振り返ると、自分で勝手に限界を決めて「無理だな」と思ってしまっていた部分もあったと思います。

 一方で今永投手のように、豪速球がなくても活躍できている投手もいる。自分の特徴を生かして活躍している姿を見ると、さまざまな「思い込み」があった自分に対して思うところもあります。

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