2022.08.02

新庄剛志に始まり、今年の秋山翔吾も。NPBに復帰したメジャーリーグ日本人打者13人に共通して言えること

  • 津金壱郎●文 text by Tsugane Ichiro
  • photo by Kyodo News

 広島の秋山翔吾がオールスターブレイク明けのセ・リーグで、キーマンになりそうな雰囲気を漂わせている。

 6月末にサンディエゴ・パドレス傘下の3Aエルパソを自由契約になって広島に加入した秋山は、7月8日の中日戦で999日ぶりにNPBの一軍戦に出場。タイムリーを含むマルチ安打を記録した。しかし、その後は本拠地デビュー戦となった7月12日のDeNA戦で4打席4三振とプロ入り初の屈辱を味わうなど、西武時代の安打製造機ぶりは鳴りを潜めた。

2004年に日本ハムへの入団を発表した新庄剛志2004年に日本ハムへの入団を発表した新庄剛志 この記事に関連する写真を見る  ただ、そこで終わらないのが稀代のヒットメーカー。7月15日の巨人戦で2019年9月13日以来1036日ぶりとなるNPBホームランで勝利に貢献すると、7月22日のヤクルト戦では5打数4安打1本塁打、翌23日の同カードでも4打数3安打1本塁打と大暴れした。

打率も出場13試合で2割8分まで上げてきたが、オールスター前の最後の試合は下半身の張りで初の欠場。これは3年ぶりのNPB、初めてのセ・リーグの野球に適応するために全力で取り組んだ証しだろう。

疲れの出たタイミングでオールスターブレイクになるあたりは、野球の神様に見放されていないとも言える。ここから秋山のバットが"打ち出の小槌"と化していけば、「カープレッド」と「背番号9」への違和感もなくなっていることだろう。

 この秋山を含め、これまでMLBでプレーした野手は15人いる。松井秀喜とイチローは日本球界に復帰することなく引退したが、秋山以外にNPBに復帰した12選手はその後、日本球界でどんな足跡を残したのか振り返ってみよう。

 復帰第一号は、イチローと同じ2001年からMLBに挑んだ新庄剛志(現・北海道日本ハムファイターズ監督)だ。

 2003年のニューヨーク・メッツを最後に2004年から、古巣・阪神ではなく、本拠地を北海道に移したばかりの日本ハムのユニフォームに袖を通した。チームの顔として攻守はもちろん、それ以上にパフォーマンスで大活躍。2006年に44年ぶりの日本一を花道に現役を退いた。