新庄剛志に始まり、今年の秋山翔吾も。NPBに復帰したメジャーリーグ日本人打者13人に共通して言えること (3ページ目)
復帰1年目でキャリアハイ
MLB経験者が初めて古巣に復帰したケースが2010年の田口壮(現オリックス・バファローズ外野守備・走塁コーチ)だ。2002年からセントルイス・カージナルスに6シーズン在籍し、2006年にはワールドシリーズ優勝を経験。その後はフィリーズやシカゴ・カブスで2009年までプレーし、41歳になる2010年からオリックスに復帰した。
ただ、田口が最初に在籍した時代のチーム名は「ブルーウェーブ」だったが、復帰時は近鉄との合併後だったので「バファローズ」。ちなみに、MLB移籍前の背番号は6だったが、再加入後は33をつけた。
代打や左投手対策でのスタメン起用が主で、2010年は53試合で打率.261、2011年は62試合で打率.273の成績を残したが、右肩故障などにより戦力外通告。野球解説者を経て2016年から古巣で指導者として現場復帰し、二軍打撃コーチや二軍監督を経て、2019年から一軍コーチを務めている。
古巣へ復帰したMLB野手は、ほかにも田中賢介、川﨑宗則(現・栃木ゴールデンブレーブス)、青木宣親(現・東京ヤクルトスワローズ)がいる。
田中は2013年にMLBのサンフランシスコ・ジャイアンツに移籍し、2014年はテキサス・レンジャーズ傘下3Aでプレー。2015年から古巣の日本ハムに3年ぶりに復帰し、移籍前までつけていた背番号3を背負った。
復帰1年目はキャリア最多の66打点を稼ぐ勝負強さを発揮し、守備でもベストナインに輝いた。2016年は主軸打者としてリーグ優勝、日本一に大きく貢献する。2018年からは代打や指名打者での起用が増え、2019年かぎりで現役を退いた。
川﨑は2012年にマリナーズに移籍し、その後はトロント・ブルージェイズやカブスで2016年までプレー。2017年3月にカブスから自由契約となり、6年ぶりに日本球界に復帰。移籍前の背番号52と推定年俸9000万円で古巣ソフトバンクと契約する。
ショートには今宮健太が定着していたこともあり、セカンドなどで42試合出場して打率.241の成績を残した。ケガによるコンディション不良などの理由から2018年に自由契約。2019年は台湾プロ野球で選手兼任コーチとして2年ぶりにプレー。2020年から独立リーグ・栃木ゴールデンブレーブスに所属している。
3 / 5