偶然と必然が織りなす「全打順本塁打」の味わい。ロッテ中村奨吾に続く達成者は?
4番での記録達成は8人
6月1日、中村奨吾(ロッテ)が4番初打席で今季3号を放ち、入団以来「全打順本塁打」を達成した。長いプロ野球の歴史のなかでも22人しか成し遂げていない珍しい記録だが、これまでのどんな選手が達成してきたのか。
6月1日のヤクルト戦で「全打順本塁打」を達成したロッテ・中村奨吾この記事に関連する写真を見る1953年6月13日/岩本章(広島)/達成打順8番
1958年9月4日/三宅秀史(阪神)/達成打順3番
1973年8月5日/島谷金二(中日)/達成打順4番
1974年9月1日/山崎裕之(ロッテ)/達成打順4番
1978年6月21日/島本講平(近鉄)/達成打順1番
1980年10月4日/栗橋茂(近鉄)/達成打順8番
1985年6月7日/岡持和彦(日本ハム)/達成打順4番
1989年5月5日/古屋英夫(日本ハム)/達成打順9番
1996年4月27日/松永浩美(ダイエー)/達成打順9番
1997年8月12日/田中幸雄(日本ハム)/達成打順5番
1998年5月26日/堀幸一(ロッテ)/達成打順8番
1999年6月3日/小川博文(オリックス)/達成打順1番
2002年4月21日/五十嵐章人(近鉄)/達成打順8番
2009年4月7日/井口資仁(ロッテ)/達成打順4番
2009年6月17日/吉村裕基(横浜)/達成打順1番
2011年8月11日/後藤光尊(オリックス)/達成打順4番
2015年9月22日/浅村栄斗(西武)/達成打順5番
2019年4月20日/島内宏明(楽天)/達成打順4番
2020年9月26日/T−岡田(オリックス)/達成打順3番
2020年11月1日/清田育宏(ロッテ)/達成打順4番
2021年10月9日/中村晃(ソフトバンク)/達成打順8番
2022年6月1日/中村奨吾(ロッテ)/達成打順4番
達成打順4番の選手が最多の8人ということを考えると、下位から試合に出始めて、打者としてキャリアップし、チームの中心選手となっていったのは想像に難くない。
今年プロ8年目の中村奨吾や、昨年プロ10年目にして自身初タイトルである打点王を獲得した島内などはその最たる例である。
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