五十嵐亮太と山本萩子がプロ野球の順位を予想。セは1位と6位が一致。パは佐々木朗希が覚醒したロッテが高評価 (4ページ目)

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi
  • 栗山秀作●撮影 photo by Kuriyama Syusaku

パ・リーグは「ビッグボス劇場」に注目

山本 続いてパ・リーグは1位・楽天、2位・ロッテ、3位・オリックスと予想しました。楽天を推したのは、日本球界復帰2年目の田中将大投手が今年は調子がよさそうなのと、西川遥輝選手の加入で一気に機動力が増した点で期待が持てると思ったからです。

幼少期からプロ野球ファンだという山本さん幼少期からプロ野球ファンだという山本さんこの記事に関連する写真を見る五十嵐 楽天は確かに田中将大、則本昂大、涌井秀章、岸孝之、早川隆久、瀧中瞭太などなど先発投手が充実しているけど、得点力がなくてチーム打率も低い。浅村栄斗も、一時期ほどの怖さがなくなっている気もしているので「ちょっと厳しいんじゃないかな」と思っています。ちなみに、僕は1位・ロッテ、2位・ソフトバンク、3位・オリックスです。

山本 確かにロッテは注目ですね。3年目の佐々木朗希投手も楽しみだし(対談後に完全試合を達成)。

五十嵐 井口資仁監督の目指すべき野球というものが、就任5年目で着実に浸透していますよね。足を絡めた効率的な点の取り方が、チーム全体に浸透している。その点は大きいと思います。

山本 パ・リーグのBクラスは、4位・ソフトバンク、5位・日本ハム、6位・西武としました。注目の新庄剛志ビッグボスは楽しみですが、まだまだ未知数ということで5位予想です。

五十嵐 おっ、僕も同じです。僕は4位・楽天、5位・日本ハム、6位・西武です。日本ハム・新庄ビッグボスは「監督の意思」が明確ですよね。あれだけ注目されていれば、選手もその気になるし、面白い存在だと思います。ただ、なかなか結果が出ないときにチームがひとつにまとまることができるのか。その点は不安材料です。

山本 監督ばかり注目されている印象がありますが、お客さんを楽しませるために、「まずは選手たちから楽しもう」というビジョンが伝わってきている気がします。

五十嵐 そうですよね。目的が曖昧だったり、「何のためにやっているんだろう?」という不安要素が多いときって、パフォーマンスは絶対に落ちるんです。やっているほうも、見ているほうも楽しいという環境作りには、まずは成功しましたよね。去年5位なのにあれだけ注目されていれば、選手たちもその気になりますよ。それに、いきなり突拍子もないことをされたら、他球団はかなりかく乱されたりするんじゃないのかな(笑)。

山本 去年のヤクルトのように、規定打席到達の3割打者や、2ケタ勝利を挙げた投手がいなくても、「選手層が薄い」と言われている日本ハムも、「ビッグボス劇場」によって、上位進出したら面白いし、他球団はもうお手上げですよね。

五十嵐 本当にそうですよね。でも、この世界は結果が大事。結果が出ないときにエンターテインメント性だけでどこまでいけるのか。今季の日本ハムには注目したいですね。

【五十嵐氏の順位予想】

セ・リーグ

1位 ヤクルト

2位 巨人

3位 DeNA

4位 阪神

5位 中日

6位 広島

パ・リーグ

1位 ロッテ

2位 ソフトバンク

3位 オリックス

4位 楽天

5位 日本ハム

6位 西武

【山本さんの順位予想】

セ・リーグ

1位 ヤクルト

2位 DeNA

3位 中日

4位 巨人

5位 阪神

6位 広島

パ・リーグ

1位 楽天

2位 ロッテ

3位 オリックス

4位 ソフトバンク

5位 日本ハム

6位 西武

■『週プレNews』の記事はこちら!
五十嵐さんと山本さんが激論。夢のベストナインに「絶対に強い」>>

★五十嵐亮太(いがらし・りょうた)
1979年5月28日生まれ、北海道出身。1997年ドラフト2位でヤクルトに入団し、2004年には当時の日本人最速タイ記録となる158キロもマークするなど、リリーフとして活躍。その後、ニューヨーク・メッツなどMLBでもプレーし、帰国後はソフトバンクに入団。最後は古巣・ヤクルトで日米通算900試合登板を達成し、2020年シーズンをもって引退した。現在はスポーツコメンテーターや解説として活躍している。

★山本萩子(やまもと・しゅうこ)
1996年10月2日生まれ、神奈川県出身。フリーキャスター。野球好き一家に育ち、気がつけば野球フリークに。2019年より『ワースポ×MLB』(NHK BS1)のキャスターを務める。愛猫の名前はバレンティン。

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