ロッテがCS突破するための展開やキーマンは誰か。日本一経験者の藤田宗一＆内竜也が語る (6ページ目)

──　ロッテにしてみれば、点を取れる時に確実にものして、守り勝つ展開に持ち込めるかと。

「はい。CSを含めた短期決戦は、どうしても慎重になるので自然と接戦になります。一発があるレアード、マーティンがどれだけ得点に絡めるか。そして下位打線はいかに上位につなげられるか。そこが重要になると思います。なので、打率よりも出塁率を見て打線を組むのがいいと思います」

──　今季のロッテは得点数がリーグ最多でした。数年前からデータ分析に力を入れてきた成果は感じられましたか。

「以前のロッテは守り勝つイメージがありましたが、これだけ点が取れるようになったのは、打線の組み方などデータ班の存在があると思います。ただ短期決戦は簡単に得点できないと思いますので、しっかり相手バッテリーにプレッシャーをかけられるかがカギになります」

──　ロッテと言えば「下剋上」ですが、何度も成し遂げてきた理由は何だと思いますか。

「しっかりした先発ピッチャーがいたことです。2010年には成瀬（善久）、2015年にファーストステージを勝った時は涌井（秀章／現・楽天）がいました。その点、今年は絶対的な存在がいないだけに不安はありますが、朗希と小島が圧倒的なパフォーマンスを見せてくれたら心配ないと思います。今回は延長がない分、先発が最低でも5回を投げ切ってくれれば十分に戦えると思います。ロッテは過去のCSでファーストステージ敗退はないですし、今年の戦いも楽しみにしています」

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