ロッテがCS突破するための展開やキーマンは誰か。日本一経験者の藤田宗一&内竜也が語る (4ページ目)

  • 中島大輔●文 text by Nakajima Daisuke
  • photo by Koike Yoshihiro

■内竜也氏

── ロッテがCSを勝ち抜くポイントはどこにあると考えていますか。

「先発ピッチャーがいかに試合をつくれるかだと思います。CSのような短期決戦は、先に点を取られると後手後手に回ってしまうので、先発の出来が左右すると考えています」

── ファーストステージで対戦する楽天は則本昂大、岸孝之、田中将大の3本柱がいて、オリックスには絶対的エースの山本由伸投手がいます。ロッテとしてはどういう陣容で戦うのがいいでしょうか。

「とにかくファーストステージを勝たないと先に進めないので、楽天との初戦で佐々木朗希がいいと思います。理想は初戦を朗希、2戦目を小島(和哉)でいって、2つとも勝つこと。オリックスはかなり手強いですが、ファイナルステージで朗希と小島が投げられる展開に持ち込めれば面白いと思います」

── 2戦目の先発候補として挙がった小島投手は、大卒3年目の今季、チーム最多の10勝(4敗)を挙げました。

「シーズン終盤にかけて、すごく完成度が高くなっていきました。チームで最も長いイニング数(146回)も投げましたし、今の先発陣で一番状態がいいと思います」

── 3戦目までいった場合、先発はベテランの石川歩という予想もあります。

「歩は右ヒジを手術した影響で、たぶん長いイニングは投げられません。でも、5回まで試合をつくってくれるという意味では期待できますね。負けたら終わりというなかで投げるので、プレッシャーは相当あると思いますが、いい意味で開き直って投げてほしいですね」

── 短期決戦では先発を早く代える場合も出てきますが、そうした展開でキーマンになるのは?

「小野郁ですね。試合前半で先発がいっぱいいっぱいになった時、今のロッテで火消しをできるのが小野だと思います。岩下(大輝)もシーズン後半は中継ぎに回りましたが、イニングの途中というより、回の頭から投げるタイプなので。試合序盤でピンチを迎えて投手交代になった時、小野が相手の勢いをしっかり止められるか、注目したいですね」

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