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盟友・大石達也が語る斎藤佑樹の素顔。「どんなに叩かれてもマウンドに上がることをあきらめなかった」 (4ページ目)

  • 中島大輔●文 text by Nakajima Daisuke
  • photo by Sankei Visual

 大石から見ると、普段の斎藤は仲間思いで、優しいヤツだった。あんなにスーパースターと騒がれながら、尖ったところがまるでない。むしろ、穏やかな男だった。

 それがマウンドに上がると、表情は冷静ながら、内面は燃え上がっているように映った。相手打者の胸の内を読み、振ってこないと見れば、ど真ん中に投げ込んでいく。大胆不敵な男だった。

 10月17日のオリックス戦。本拠地の札幌ドームで、斎藤は現役ラストのマウンドに登る。

「最後なので、体はボロボロでしょうけど、斎藤らしく思いきり投げてほしい」

 野球に対して常に真剣に向き合ってきた盟友が、投手人生の最後、札幌ドームのマウンドに上がる。大石は、その勇姿を楽しみにしている。

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