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セ・リーグの優勝争い。谷繁元信が指名した阪神・巨人・ヤクルトそれぞれのキーマンは? (4ページ目)

  • 中島大輔●取材・文 text by Nakajima Daisuke
  • photo by Jiji Photo

 京田は大卒5年目、高橋は高卒10年目でともに27歳。一般的にはプロ野球選手として脂が乗ってくる年齢だけに、巻き返しが期待されるところだ。

 三浦大輔新監督のDeNAは開幕直後から連敗スタートとなり、低空飛行が続いている。

「打線は外国人に頼りっぱなしというところがありますが、いい素材はそろっています。個々がどうやったら勝てるかを意識していくと、チームの力がついていくと思います」

 谷繁氏が特に期待を寄せるのが、2019年ドラフト1位の森敬斗だ。高卒2年目の左打者は、7月中旬から2番ショートで起用されている。

「打つほうでは、しっかり振れる。守備は少しスローイングに課題があるけれど、体に力強さを感じる選手です。そういうエネルギーを生かしながら、自分の今の弱点を克服していってほしい」

 広島は8月21日のヤクルト戦に敗れ、7月11日以来となる最下位に転落した。

「主力にケガ人や状態が上がらない選手が多くいて、コロナの陽性者も出ました。そんななか、投手陣では森下(暢仁)と九里(亜蓮)、栗林(良吏)がすごくがんばってきただけに、最下位に落ちたことが信じられないです」

 投手陣では大瀬良大地が4月に腓腹筋挫傷で離脱、野手陣は世代交代の時期を迎えている。そんなチームにとって苦しい時期が続く一方、将来が楽しみな選手も台頭している。

「サードに林(晃汰)が出てきて、ショートの小園(海斗)はレギュラーを獲りました。外野の野間(峻祥)は東京五輪で中断中のエキシビジョンマッチでアピールし、再開後もいい状態です。能力の高い選手がまた出てきたので、これがチーム力につながっていくといいと思います」

 熾烈な優勝争いを繰り広げる上位3強と、ゲーム差を離された下位3チーム。看板選手や、期待の若手や奮起を求められる中堅がどんなパフォーマンスを見せるか。いよいよ残り約50試合となった今季、終盤戦も見どころが尽きない。

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