侍ジャパンの投手陣を山本昌が分析。「あの投球が大きかった」と絶賛した投手は? (3ページ目)

  • 中島大輔●文 text by Nakajima Daisuke
  • photo by JMPA

── 打撃陣では、ここまでの2試合で8打数無安打だった4番の鈴木選手が、5回に今大会初安打となる本塁打を放ちました。

「鈴木選手のホームランを含め、3対6にされてからすぐに2点を取り、1点差にしたことが大きかったですね。アメリカはボールに力のあるピッチャーがうしろに控えていたので、この回に得点できていなければもっと厳しい展開になっていたでしょう。タイブレークでは、初めて対するピッチャーの初球を甲斐(拓也)選手がよく振り抜きました」

── 次は8月4日、準決勝で韓国と対戦します。ライバル決戦を前に、日本代表はいい形になってきたと思いますか。

「打線がつながり、リリーフ陣も6回以降はアメリカ打線を無得点に抑えるなど、自信を持って次戦に挑めると思います。それに3試合を終えてすべての選手がゲームに出ました。今の陣容なら金メダルに届くのではないでしょうか。韓国戦は意地と意地のぶつかり合いになるし、相手も日本戦になると力以上のものを発揮します。韓国の気迫に負けないように、これまでのように打線は次につなぐバッティングを意識して、投手陣も任された場所でしっかり投げる。日本らしい粘り強い戦いができれば、やってくれると思います」

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