2021.06.25

ラミレスが交流戦でセ・リーグ勝ち越しの要因を分析。「もっとも三冠王に近い」と見た選手は?

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi
  • photo by Sankei Visual

ラミレスが語る交流戦とリーグ展望 前編

【DeNA、中日、オリックス好調の要因は?】

――今年の交流戦はセ・リーグが善戦し、通算でセの49勝、パの48勝、引き分けが11試合という結果に終わりました。セ・リーグは12年ぶりの勝ち越しでしたが、ラミレスさんは今年の交流戦について、どのような感想を持ちましたか?

ラミレス 全体的に見応えのある交流戦でした。トータルではセ・リーグが勝ち越しましたけど、その要因としては、オリンピック予選やケガなどで、ソフトバンクをはじめとするパ・リーグは外国人選手が欠けているチームが多かったことも影響していると思います。あと、セ・リーグの打者がきちんとパ・リーグ投手陣のインコース攻めに対応できていたのがよかったですね。

リーグでは最下位も、交流戦で3位と奮闘したDeNA。(左から)大和、オースティンら打撃陣の活躍が目立ったリーグでは最下位も、交流戦で3位と奮闘したDeNA。(左から)大和、オースティンら打撃陣の活躍が目立った この記事に関連する写真を見る ――試合を見ていて、対応策は感じられましたか?

ラミレス セ・リーグの各打者は力強いスイングをして、決して振り負けていなかった。トップタイとなるホームラン7本を打った選手は、タイラー・オースティン(DeNA)、村上宗隆、山田哲人(共にヤクルト)、岡本和真(巨人)とセ・リーグの打者ばかりでした。

――交流戦の勝敗表を見ると、オリックスが1位、DeNAが3位、中日が4位、ヤクルトが5位と善戦したのが目立ちますね。

ラミレス 12球団をペナントレースのように上位6チームをAクラス、下位6チームをBクラスとした場合、オリックス、DeNA、中日がAクラスとなった一方、ペナントでは上位の巨人が9位、ソフトバンクが11位とBクラスに沈んだのも意外でした。

――あらためて、DeNA、中日の躍進の要因を教えていただけますか?

ラミレス DeNAに関して言えば、交流戦のチーム打率が12球団トップの.297と絶好調だったのが大きかったですね。ただ、逆にチーム防御率は4.90とワースト2位。これで9勝6敗3分と3つも貯金を作れたのは、単純に打つべき時にしっかり打って、相手に打ち勝ったということ。その中心となったのはネフタリ・ソトとオースティンでしたね。