岩瀬仁紀が東京五輪「侍ジャパン」に絶対に入れるべき19人を選出 (2ページ目)
今季、状態を落とす抑え投手が多いなか、公式戦でしっかりと結果を出している松井をクローザーに。コントロールにやや不安があるものの、彼のフォークは国際舞台でも通用するはずです。
セットアッパーとして起用したいのは平良と栗林、イキのいい両右腕です。平良はあれだけ打者を力でねじ伏せられる投球は魅力ですし、栗林は縦変化だけでなくさまざまな球種を使える引き出しの多さが光ります。
思い切って左の中継ぎとして使いたいのが、宮城です。先発としてブレイクしましたが、リリーフでも面白いなと。19歳にしてあれだけ完成度が高く、制球力がある左腕は珍しい。かといって伸びしろがないわけではないので、国際舞台を経験してさらに成長してくれるでしょう。
最後に今季状態のいい又吉をブルペン陣に加えたいと思います。かねてより対左打者が課題だった投手ですが、今季は左打者のインサイドを突けるようになり苦にしなくなりました。サイドスローという特色をもっていますし、初対戦の外国人打者にはとくに有効だと感じます。
今回は日本国内での五輪なので、気候や食事に戸惑うことはなく、コンディション面で苦しむことはなさそうです。あとは国際球へのアジャストだけ。普段使用しているボールとは若干の変化を感じてしまうので、いかに感覚のズレを修正できるかがポイントになるでしょう。
私自身、2008年の北京五輪ではリリーフ失敗もあって、苦い記憶として残っています。「JAPAN」のユニホームは重いですが、その重圧のなかでやっていくしかない。どうしても普段とは違う野球になるので、選手には可能な限り普段と同じような使い方をしてあげるのがベストだと思います。
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