高橋由伸も菅野智之も手にできず。平成以降のハイレベルな新人王争いBEST5 (4ページ目)
●第2位 1990年
投手4冠の野茂がタイトル総なめ。セ・リーグは最多セーブの与田に栄冠
平成最初のドラフト会議で指名された選手がプロ入りしたこの年も、"大豊作"の年だった。
13勝17セーブを挙げた広島の佐々岡真司、10勝の西村龍次(ヤクルト)、経験が必要とされる捕手で、プロ1年目からゴールデングラブ賞に選出されたヤクルトの古田敦也。その中でセ・リーグの新人王に輝いたのは、現在は中日の監督を務める与田剛だった。
与田の武器は、当時の日本記録となる最速157キロのストレート。守護神としてマークした31セーブも当時の新人最多記録で、最優秀救援投手のタイトルも手にした。
パ・リーグでは、8球団競合の末に近鉄に入団し、投手4冠(最多勝、最優秀防御率、最高勝率、最多奪三振)を独占した野茂英雄が、文句なしで新人王を獲得した。
だが、野茂と同じ近鉄で22本塁打を放った石井浩郎や、切れ味鋭いシンカーを武器に日本一に貢献した西武の潮崎哲也、先発で10勝を挙げた日本ハムの酒井光次郎らも、チームの主力として活躍した。
【セ・リーグ新人王候補 主な成績】
☆与田剛・投手(NTT東京→中日) 50試合4勝5敗31S 防御率3.26
他に獲得したタイトル・・・最優秀救援
佐々岡真司・投手(NTT中国→広島)44試合13勝11敗17S 防御率3.15
西村龍次・投手(ヤマハ→ヤクルト)31試合10勝7敗 防御率4.06
古田敦也・捕手(トヨタ自動車→ヤクルト) 106試合 率.250 3本塁打 26打点
獲得したタイトル・・・ゴールデングラブ賞
※投票結果:与田102票、佐々岡46票
【パ・リーグ新人王候補 主な成績】
☆野茂英雄・投手(新日本製鐵堺→近鉄)29試合18勝8敗 防御率2.91
他に獲得したタイトル・・・最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率、シーズンMVP、沢村賞、ベストナイン
潮崎哲也・投手(松下電器→西武)43試合7勝4敗8S 防御率1.84
酒井光次郎・投手(近畿大→日本ハム)27試合10勝10敗 防御率3.46
石井浩郎・野手(プリンスホテル→近鉄)86試合 率.300 22本塁打 46打点
※投票結果:野茂126票、石井2票、潮崎1票
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