2021.05.08

高橋由伸も菅野智之も手にできず。平成以降のハイレベルな新人王争いBEST5

  • 白鳥純一●取材・文 text by Shiratori Junichi
  • photo by Sankei Visual

 プロ野球の開幕から約1カ月。今季はセ・パ両リーグとも、ルーキーたちの活躍が目立っている。

 セ・リーグでは、5月7日時点でリーグトップタイの10本塁打、26打点を記録する佐藤輝明(阪神)や、6本塁打、23打点の牧秀梧(DeNA)などパワーヒッターが躍動。投手では、広島のクローザーを担う栗林良吏が8セーブを挙げ、デビューから14試合連続無失点の新記録を更新するなど、安定した投球を見せている。

 一方のパ・リーグは、ドラフトで4球団が競合した早川隆久(楽天)や、高卒2年目ながらも新人王資格を有する宮城大弥(オリックス)が共に3勝。そのほかの先発陣では、伊藤大海(日本ハム)や鈴木昭汰(ロッテ)、打者では西武のリードオフマンに定着しつつある若林楽人などを含め、激しい新人王争いが繰り広げられることになりそうだ。

 今回は、まだ記憶に新しい「平成以降」で、新人王争いのレベルが高かったシーズンを独断でピックアップ。ランキング形式で紹介する。

新人王を争った川上憲伸(左)と高橋由伸(右)新人王を争った川上憲伸(左)と高橋由伸(右) ●第5位 2003年
大卒の"松坂世代"によるハイレベルな争い

 大学を卒業した"松坂世代"がプロの世界に足を踏み入れた2003年は、ルーキーたちが前評判どおりの活躍を見せた。

 セ・リーグで新人王に輝いたのは、速球とフォークを武器に10勝をマークした巨人の木佐貫洋。木佐貫と同じく亜細亜大から広島に入団し、リリーフエースとして新人球団記録の25セーブを挙げた永川勝浩や、阪神の中継ぎとして18年ぶりのリーグ優勝を支えた久保田智之、最下位に低迷する横浜で25本塁打を放った村田修一らを抑えて、タイトルを手にした。

 一方のパ・リーグでは、ダイエーに入団した新垣渚も8勝を挙げたが、共に先発ローテーションを担い、14勝を挙げたダイエーの和田毅が満票で新人王を獲得した。阪神と対戦した日本シリーズでは、優勝を懸けた第7戦に登板して完投勝利。胴上げ投手にも輝くなど、ルーキーらしからぬ安定した投球が光った。

【セ・リーグ新人王候補 主な成績】
☆木佐貫洋・投手(亜細亜大→巨人)25試合10勝7敗 防御率3.34

永川勝浩・投手(亜細亜大→広島)40試合3勝3敗25S 防御率3.89
久保田智之・投手(常磐大→阪神)26試合5勝5敗 防御率3.12
村田修一・野手(日本大→横浜)104試合 打率.224 25本塁打 56打点

※投票結果:木佐貫135票、永川45票、村田15票、久保田2票

【パ・リーグ新人王候補 主な成績】
☆和田毅・投手(早稲田大→ダイエー)26試合14勝5敗 防御率3.38

新垣渚・投手(九州共立大→ダイエー)18試合8勝7敗 防御率3.34

※投票結果:和田134票