2016年ドラフト「高校BIG4」の今。同期の山本由伸、早川隆久には負けられない (4ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Koike Yoshihiro

 だが、投手指導の名人である花咲徳栄の岩井隆監督がノースロー調整を指示したところ、リフレッシュしてV字回復。夏の埼玉大会では37回を投げ52奪三振、無失点と圧倒的な内容でチームを優勝に導いた。

 ドラフト2位指名を受けて広島に入団してからも、アップダウンの波は続いている。1年目から順調な成長を見せ、2年目には開幕ローテーション入りしたものの、ヒジ痛を発症。3年目にはトミー・ジョン手術を受け、長いリハビリ期間に入った。

 昨秋のフェニックス・リーグでは好投を見せるなど、完全復活に向けて階段を上っている途中。今季はウエスタン・リーグで2戦2勝と幸先のいいスタートを切った。高校時代に最速152キロをマークした速球は伸びる余地が十分ある。

 高校BIG4はそれぞれ一人前になったとはいえないものの、まだプロ生活の4年間を終えたばかり。心身とも成熟していく今後、どんな全盛期を見せてくれるのか見逃さないようにしよう。

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