松井秀喜も高卒2年目にブレイクした。オリックスの和製大砲への期待 (5ページ目)

  • 石田雄太●文 text by Ishida Yuta
  • photo by Koike Yoshihiro

 さて、高卒2年目の紅林はどうだろう。期待を集める同学年のブレイク候補はほかにもいる。それがベイスターズの森敬斗(桐蔭学園)であり、イーグルスの黒川史陽(智辯和歌山)やタイガースの井上広大(履正社)であり、ドラゴンズの石川昂弥(東邦)もそうだ。紅林に「誰のことをライバルだと思っているか」と訊くと、彼はこの名前を挙げた。

「一番は中日の石川です。彼は甲子園で優勝を経験していますし、僕は高校時代、そういう道を歩んでこなかった。ドラフトでも僕は2位で石川は1位ですし、去年のウエスタン・リーグでも石川は3割近い打率を残していました(リーグ5位の.278、紅林は14位の.220)。だからこそ、プロの世界では甲子園もドラフトの順位も関係ないということを僕は彼に勝つことで示したいんです」

 目指すは、大阪の"ロマン砲" ──紅林はバファローズのど真ん中でホームランを量産しようと、高卒2年目でのブレイクを見据えている。

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