2021.03.24

松井秀喜も高卒2年目にブレイクした。オリックスの和製大砲への期待

  • 石田雄太●文 text by Ishida Yuta
  • photo by Koike Yoshihiro

『特集:We Love Baseball 2021』

 3月26日、いよいよプロ野球が開幕する。8年ぶりに日本球界復帰を果たした田中将大を筆頭に、捲土重来を期すベテラン、躍動するルーキーなど、見どころが満載。スポルティーバでは2021年シーズンがより楽しくなる記事を随時配信。野球の面白さをあますところなくお伝えする。

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 荒削り──紅林弘太郎の魅力について、そんな表現をよく耳にする。「よくも悪くも荒削り」という評価は、紅林の持つポテンシャルの高さと、その反面、穴が多い危なっかしさとの共存を物語っている。

 それも当然だろう。甲子園に一度も出場したことがない、静岡の駿河総合高校から入団した高卒2年目の19歳。甲子園の常連校で揉まれた選手たちとは、くぐってきた修羅場の質は違うはずだ。プロフィールだけを見れば即戦力からはほど遠い、それでも圧倒的な素材型だからこそドラフト2位で指名された大型内野手は、プロ1年目、ファームで12球団トップの打席数を与えられた。

オリックスの高卒2年目、期待の紅林弘太郎 そんな期待の高さから2年目となるこのオープン戦、紅林は16試合、フル出場を果たしている(51打数9安打、ホームラン1本、12球団最多の19三振、打率.176)。その手応えと課題について、彼はこう話していた。

「2月のキャンプの間の1カ月はすごくいい感じで僕も納得できていたんですけど、オープン戦に入ってからはいろいろな課題が見えてきたと思っています。実戦ではまだまだやることがいっぱいあるなぁと感じているところです」

 2月9日の紅白戦でインコースの真っすぐをうまく捉えて、清武のレフトスタンドへ"2021年チーム第1号"を叩き込むと、2月19日の紅白戦でもやはりインコースのストレートをレフトスタンドへ運ぶ。

 今季初の対外試合となった2月23日、清武で行なわれたマリーンズ戦では岩下大輝からライトスタンドへ、南昌輝からはセンターへ、2打席連続でいずれも3ランホームランを放ってレギュラー獲りをアピールした。しかし3月、オープン戦に入ってからは思うような結果が残らない。