ラミレスが語るDeNAの昨シーズン「交流戦があればAクラスに入れていたかも」 (3ページ目)

  • 寺崎江月●取材・文 text by Terasaki Egetsu
  • 村上庄吾●撮影 photo by Murakami Shogo

──日本シリーズでソフトバンクが巨人に4連勝したことで、「セ・リーグはパ・リーグにどうしたら勝てるか」という議論が熱を帯びています。監督退任後に開設した公式YouTubeチャンネル『ラミちゃんねる』での日本シリーズ予想で、巨人のスタメンにゼラス・ウィーラー選手を5番DHに入れていましたが、そこにラミレスさんなりのソフトバンク、パ・リーグ球団との戦い方のヒントがあるのでしょうか。

「ソフトバンクの打線には弱点がありません。それに打ち勝つとしたら、捕手の甲斐(拓也)選手の配球をもっとも知っていて、速いストレートに強いイメージがあるウィーラー選手を5番で起用するべきだと考えたんです。彼がうしろに控えていたら、4番の岡本(和真)選手に対する相手投手陣にもプレッシャーになったのではないかと。結果的に、巨人の日本シリーズ全4得点のうち、ウィーラー選手が3打点を叩き出しましたね。

 5番をウィーラー選手にすることで、丸(佳浩)選手を2番で起用できることも利点だと考えていました。私はかねてから主張していますが、今の野球は1番から5番の打順で勝負を決めることが主流のスタイルになっています。対パ・リーグとの戦いだけではなく、今後はそのスタイルの野球でチーム力を高めていく必要があると思います」

──実際にラミレスさんは、DeNAの監督時代にネフタリ・ソト選手を2番で起用するなど、早くから「2番強打者論」を強烈に打ち出していました。インタビューの後編では、そういった5年間でのチーム作りや采配について話を聞かせてください。

「OK! 引き続きよろしくお願いします」

(後編につづく)

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