2020.07.02

八重樫幸雄が思うヤクルトの歴代最強左腕。
石井一久と菊池雄星の比較もした

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi

「オープン球話」連載第23回 

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ヤクルト、西武、メジャーリーグでも活躍した石井一久 photo by Kyodo News【ヤクルト史上ナンバーワンサウスポーは?】

――ここまで、スカウト時代の思い出を振り返っていただいていますが、今回は「スカウト編」の最終回として、八重樫さんにとってのスカウト最終年となる2016(平成28)年について伺いたいと思います。

八重樫 この年は履正社高校の寺島成輝が1位だった年だよね。

――そうです、1位・寺島、2位・星知弥(明大)、3位・梅野雄吾(九州産)、4位・中尾輝(名古屋経済大)、5位・古賀優大(明徳義塾)、6位・菊沢竜佑(相双リテック)という指名になっています。

八重樫 この年、僕の担当エリアである北海道・東北の選手は6位の菊沢だけど、彼の場合は軟式出身できちんと見ていなくて、別の担当者が見ていたんですよ。29歳でのプロ入りだったけど、ひじを壊して、肩も壊してプロ選手人生は2年間と短かったですね。1位の寺島は早い段階から指名を決めていたようだけど、個人的にはそんなに評価していなかったんですよ。

――評価しなかったのはどうしてですか?

八重樫 僕は花巻東時代の菊池雄星を見ていますから。同じサウスポーの雄星と比べると、どんな投手でもかすんでしまうのは仕方がないことかもしれないけどね(笑)。ただ、寺島もこの年の高卒投手の中では抜群の素質でしたよ。彼も今年4年目で、開幕第3戦でもいいボールを投げていたし、そろそろ台頭してくるんじゃないかな?