2020.06.28

解説者5人の「広島・森下暢仁論」。
マエケンなみの高度な投球術

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • photo by Kyodo News

 広島期待のドラフト1位ルーキー・森下暢仁が、6月21日にプロ初登板となるDeNA戦で7回無失点8奪三振の衝撃デビューを飾った。はたして森下は"ホンモノ"なのか。森下のピッチングは5人の解説者の目にどのように映ったのだろうか。

プロ初登板で7回無失点と好投した広島のドラフト1位ルーキー・森下暢仁◎森繁和氏

 第一印象は、まとまっているなということです。自滅するイメージが湧かないから、首脳陣にしてみれば、試合をつくってくれるという安心感はあると思います。これまでも広島は大卒の即戦力投手を積極的に獲得してきましたが、森下も彼らと同じ系譜で、1年目から結果を求められるでしょうね。

 ピッチングを見て思ったのは、同じ明治大出身の中日の柳(裕也)のように、タテのカーブが効果的で、上体を反らしながら投げるから腕が真上から出てくる。

 バッターというのは、横の変化にはある程度対応できるのですが、タテの変化は距離感の取り方が難しく、すごく苦労します。森下は真上から投げ下ろし、しかもタテの変化球が得意ですので、バッターからすればものすごく厄介な投手です。

 ただひとつ、個人的に気になるのが左手(グラブをはめた手)の使い方。投げる時に固定していて、うまく使えていない。それでもあれだけのボールが投げられるのは彼の才能だと思うんだけど、もっと左手は暴れてもいいと思う。

 おそらくコントロールを重視して、この投げ方にしていると思うのですが、全体的にまとまりすぎて、打者に与える恐怖心がないような気がします。だから、もうちょっとだけでいいので、荒っぽい投げ方にしてもいいと思いますね。