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開幕投手・東浜巨のデビュー時から
変わらない気持ち。「僕の持ち味」 (3ページ目)

  • 田尻耕太郎●文 text by Tajiri Kotaro
  • photo by Kyodo News

── 開幕投手はどのようにして伝えられたのですか。

「2度目の紅白戦後にピッチングコーチの方と一緒に監督室に行き、その場で『開幕投手を頼む』と。それで『はい、頑張ります』と返事をしました」

── もともと3月20日の開幕戦でも大役が決まっていました。いったん白紙になりました。

「時間ができたことをプラスにとらえて、少しでもレベルを上げて準備していこうと思っていたので、白紙になったことについては何も思っていませんでした」

── 工藤監督は「東浜投手は一から体をつくり直すと、すばらしい集中力でトレーニングしていた」と絶賛していました。

「一からというよりも、冬の期間に積み上げてきたものがあるので、そこにどれだけ上乗せできるかを考えていました。12月から沖縄でコンドミニアムを借りて、何人かの選手と泊まり込みで練習しました。4年前から取り組んでいる練習法があって、それは野球の動きというよりは、人間として最適な動きをしっかりできるようにという考えに基づいたものなんです。自分のなかでようやく成果を感じ始めたところです。この4年間、肩やヒジを痛めて遠回りしたものもありますが、やっと野球の動きにつなげられてきたかなと思っています」

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