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開幕投手・東浜巨のデビュー時から
変わらない気持ち。「僕の持ち味」 (4ページ目)

  • 田尻耕太郎●文 text by Tajiri Kotaro
  • photo by Kyodo News

── 2017年に16勝を挙げて最多勝を獲得しましたが、あの頃よりも前進したという手応えがあるということでしょうか。

「あの時は無我夢中で、なぜ勝っているのかわからなかった。投げる形はあっても、自分自身の形がないというか、掴み切れていなかった。今は、まだ結果が出ていないので手応えがあるとは言えませんが、いい取り組みができているとは思います」

── 開幕戦の相手はロッテですが、何か特別な思いは?

「何も考えていません。相手よりも、まず今シーズン開幕することが大事。そのなかでベストな投球をすることを心がけたいです」

── 開幕戦の第1球を思い描いてマウンドに立つとかはないですか?

「全然考えていません(笑)。周りは考えているかもしれないですけど、いつもどおりマウンドに上がって、キャッチャーのサインを見るだけです」

── 開幕日の6月19日といえば、誕生日前日です。東浜投手にとって20代最後の日になります。

「そうですね......正直、感慨深い気持ちはないですね(笑)。だけど、すごいタイミングだなとは思います」

── 20代の10年間をあらためて振り返るといかがですか。

「あっという間でした。10代の頃より早かった。それだけ内容の濃い1日を過ごしていたんでしょうね。こんな刺激的な環境のなかで過ごさせてもらっているだけでもすごいこと。それはいつも感じています」

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