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巨人パーラの「サメダンス」誕生秘話。
戦力外→世界一球団の中心選手になった (5ページ目)

  • ブラッド・レフトン●文 text by Brad Lefton
  • photo by Hosono Shinji

「シャーザーはよく踊っていました。あとベストダンサーは(ワールドシリーズでMVPを獲得した)スティーブン・ストラスバーグです。もちろん、試合に勝つにはグラウンドでのプレーやベンチの戦略は必要ですが、さっきも言いましたが、クラブハウスの雰囲気もかなり大事なことです。去年はチームが最高の雰囲気になりました」

 8年ぶりの日本一を目指す巨人にとって、パーラはどれだけの影響力を与えるのか。ただひとつ言えることは、登場曲は変わらないということだ。パーラが言う。

「"ベイビー・シャーク"は私の一部になっているので、やめるわけにはいきません。自分が選んだ曲でみんながハッピーになってくれれば最高です。いちばんのハッピーは、ジャイアンツの一員として日本シリーズで優勝することです。まずは、すばらしい雰囲気をつくっていきたい」

 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、プロ野球は開幕してもしばらくは無観客での開催となる。東京ドームでファンが一体になっての"サメダンス"はしばらくお預けとなるが、パーラが持つエネルギーは巨人、そして日本球界に元気をもたらしてくれるはずだ。

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