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目指すは「マシンガン打線」。ベイV戦士の
鈴木尚典が新球団で恩返し (4ページ目)

  • 白鳥純一●文・写真 text & photo by Shiratori Junichi

 チームは3月27日に、鈴木監督の古巣であるベイスターズの2軍と初の対外試合を実施。その試合は3−12で敗れたものの、31日に行なわれたBCリーグの埼玉武蔵ヒートベアーズとの試合は、7-4でチーム初勝利を挙げた。

 その後も順調な仕上がりを見せていたが、4月18日に予定されていた横浜スタジアムでの開幕戦は延期に。4月2日のBCリーグ側の発表では、今シーズンの開幕日について「5月中旬以降」と発表があった。

 独立リーグはNPBほど練習環境が整っているわけでもなく、シーズン中は長時間・長距離のバス移動などもあり、今は新型コロナウイルスという未知の脅威にさらされている。GMの山下が「練習場は日替わり。天候によっても場所の変動があり、大変な環境であることを日々実感しています」と話せば、球団アドバイザーの荒波も「室内でしかバッティングができない日もありました。今までの野球人生ではなかなか経験してこなかった環境に身を置いています」と現状を明かす。

 それでも、下を向く者はいない。鈴木監督も、選手時代の引退挨拶と同じ"恩返し"という言葉を交え、次のように夢を語った。

「横浜高校と横浜ベイスターズに在籍した21年間、神奈川県で野球をさせてもらったことへの"恩返し"をしたいと、ずっと思ってきました。久しぶりにユニフォームに袖を通した時には、少年野球で初めてユニフォームを着た時のワクワク感が蘇りましたね。野球のレベルが高い神奈川で、埋もれている選手を発掘してNPBの球団などに輩出していきたいです」

 新チームの船出の日が1日でも早く訪れ、再びグラウンドで躍動する姿が見られるようになることを今は祈りたい。

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