甲子園ではスタンドから応援。「元補欠」育成5位が巨人一軍を目指す (6ページ目)
その選手がいつ成長するかは誰にもわからない。指導者にも、本人にも。だから、あきらめることなく、打ち込むことが重要なのだ。
甲子園に出られなかったプロ野球選手はたくさんいるが、3年生の時に、甲子園でプレーする同級生をアルプススタンドで応援するという経験をした人はほとんどいない。
「でも、そのほうがカッコよくないですか? そこからプロ野球選手になるのが。僕は人と違うというのが、好きなんですよ。本当にあきらめずに、やってきてよかった」
チャンスに恵まれなくても頑張ることができたのは、ずっと野球が好きだったから。その思いを抱いたまま、高校時代に補欠だった松原は、育成選手から「巨人の星」になろうとしている。
■元永知宏 著
『レギュラーになれないきみへ』(岩波ジュニア新書)
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