2019.05.08

ライバル球団のエース、主力が証言。
丸佳浩を加えた巨人打線の危険度

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 巨人の”FA補強”にはいつも賛否の声が沸きあがる。

 昨年オフ、巨人はFAとなった広島・丸佳浩と5年総額25億5000万円(推定)という大型契約を交わした。果たして開幕から1カ月が経過し、ライバルたちの声を聞けば、巨人の丸獲得は大正解だったようである。

堅実なバッティングで巨人打線を牽引する丸佳浩 丸は3月29日からの開幕カードで、いきなり古巣・広島とマツダスタジアムで対戦。開幕投手を務めた広島のエース・大瀬良大地は「丸さんが対戦カードのキーマンだと思っています」と言った。

「とくにマツダスタジアムでの対戦となると、どうしても雰囲気が変わりますし、そこで抑えることができれば球場は盛り上がり、チームに勢いが生まれます。逆に打たれたら、巨人に流れがいってしまう。そういった意味で、普段とはまた違った緊張感を持ってマウンドに上がりました」

 この試合、大瀬良は8回を無失点に抑えて勝利投手となった。そして丸からは4三振を奪ってみせた。だが、丸が加わった巨人打線の圧力はマウンドで感じたと言う。

「去年までの巨人打線と比較すれば、丸さんが入ったことでしんどいというか、神経をすごく使います。今は2番に座ることが多いですが、長打もありますし、状況に応じたバッティングがすごくできるので、こちらとしてはケース・バイ・ケースのバッティングを考えながら、一発も気をつけないといけない。本当にいろんなことを考えてマウンドに立たないといけないと思っています。

 丸さんからは4つ三振を奪いましたけど、僕のなかでは参考程度のデータでしかありません。シーズンは長いですし、これからが本格的な対戦になると思っています。丸さんが本当の力を発揮してくるのは対戦を重ねてからですし、僕もいろんなデータを準備して、気を抜かずに勝負していきたいですね」

 野村祐輔(広島)は、4月17日に熊本で巨人と対戦し、6回2失点と好投した。その野村に今年の巨人に打線について聞いた。

「すごくいい打線だと思います(笑)。打率の高い選手が多く並んでいるので、やっぱりストレスがかかりますね。(丸と)対戦してみて、あらためて勝負強いバッターなんだと思いました。その試合でも大事な場面でホームラン(8回に勝ち越しとなるホームラン。その後、チームは逆転負け)を打っていますし」