「選手を指導してはいけない」吉井理人が大学院で学んだコーチング学 (4ページ目)

  • 高橋安幸●文 text by Takahashi Yasuyuki
  • 西田泰輔●写真 photo by Nishida Taisuke

 まさに、インタビューのみならず記事を書くかのようだが、それは選手のためであると同時に、そこまで実践しないとコーチとしての成長もないということなのか。

「頭の成長、考え方の進歩でしょうね。自分の責務がその場で終わっちゃうと、見逃したこと、聞き逃したことがあるかもしれないですから。それに、選手が発言した内容からいろんなことを探り出すというのは、しっかり文章で見直さないとできないし、もしかしたら、いい研究材料になるかもしれない。

 選手を研究対象として見て、ちょっと実験的になってしまうのはみんなに悪いけども、僕もまだ駆け出しのコーチなんで。勉強していかないと、よくなっていかないですからね」

つづく

(=敬称略)

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