2018.10.12

王者・西武に死角はあるか。
斉藤和巳が語るCS「下剋上への秘策」

  • 田口元義●文 text by Taguchi Genki
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 いよいよ始まるクライマックスシリーズ(CS)。パ・リーグのCSファーストステージはヤフオクドームでシーズン2位のソフトバンクと3位の日本ハムが対戦。その勝者がメットライフドームでパ・リーグの覇者・西武と対戦する。2011年以降、シーズン優勝チームがCSを制しているパ・リーグだが、今年も順当に西武が勝利するのか。それとも下剋上は起きるのか。現役時代にプレーオフを経験のある解説者の斉藤和巳氏にパ・リーグCSを解説してもらった。

斉藤和巳氏が7番に起用すれば面白いと語るソフトバンクのデスパイネ ファーストステージが最大3試合、ファイナルステージが6試合と考えると、クライマックスシリーズ(CS)のカギはやはり投手陣が握っていると見ています。

 シーズンでは3位の日本ハムが13勝12敗と勝ち越していますが、対戦成績がほぼ互角と判断すると、ファーストステージはやはり2位のソフトバンクに分があるように思います。

 第一に投手陣の豊富さです。一部報道ではミランダが初戦を任されるのではないかと言われていますが、彼を含め千賀滉大、東浜巨(なお)、バンデンハークと頭数は揃っている。

 しかも、右の武田翔太と左の大竹耕太郎は、シーズン終盤にリリーフで数試合投げさせている。そうなると、ファーストステージではロングリリーフ要因として待機させ、ファイナルステージでどちらかを先発させる算段がすでについていることになります。

 短期決戦において、先発陣が早々に降板した際のことを想定するならば、このプランニングがうまく機能すれば大きい。ロングリリーフをこなせる石川柊太(しゅうた)はシーズン終盤に打ち込まれるシーンもありましたし、加治屋蓮もリーグ最多の72試合でに投げたとはいえ、防御率3点台と心もとない。抑えの森唯斗(ゆいと)までつなぐためには、やはり大竹と武田の存在は重要なのではないかと考えています。

 日本ハムはチーム防御率こそCS出場チームのなかでトップの3.77を記録していますが、やはりソフトバンクと比べると層の薄さは否めません。