パ・リーグ6球団のいま本当にほしい
ドラフト候補は、この選手たちだ (3ページ目)
●オリックス・バファローズ
2015年は吉田正尚、近藤大亮、大城滉二、杉本裕太郎などをドラフトで獲得し、2016年は山岡泰輔、黒木優太、山本由伸、澤田圭佑......、そして昨年は田嶋大樹、福田周平と、ここ3年間のオリックスのドラフトでの成果は目を見張るものがある。
チーム防御率3.73は、決してほめられた数字ではないが、それでも堂々の12球団トップ。一方で、チーム打率.243は12球団中11位と、完全な"二極構造"になっている。
普通に考えれば「打てる打者」となるのだろうが、あえて"投手王国"を目指すのもありだと思う。
現在、球界の傾向は"打高投低"。そんな状況で打力を少々強化しても、どんぐりの背比べになるだけ。ここは"独自路線"で、さらなる投手強化を図りたい。
西勇輝、金子千尋、山岡泰輔、田嶋大樹、松葉貴大と先発陣は充実しているが、あと2枚加われば盤石か。今の先発陣に足りない要素があるとすれば、"高さ"と"角度"だ。
そこでお薦めしたい投手が、187センチの長身右腕・梅津晃大(東洋大/右投右打)。高校、大学とエースの経験はないが、潜在能力の高さはピカイチ。本当のピークはプロ入団後と見ている。
もうひとり狙いにいくなら、変化球の精度と両サイド低めに抜群の制球力を誇る温水賀一(ぬくみず・かい/大阪ガス/右投右打)を推す。派手な存在ではないが「勝てる投手」だ。
攻撃陣に目を移すと、一発のある打者がほしい。東京ガスの外野手・笹川晃平(右投右打)、亜細亜大の捕手・頓宮裕真(とんぐう・ゆうま/右投右打)、市立岐阜商の遊撃手・中神拓都(なかがみ・たくと/右投右打)の3人は、右打の大砲候補だ。ここからひとりでも中軸を担う選手になれば、打線も一気に厚みを増すに違いない。
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