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不動産で失敗、馬は走らず...。
それでも中根仁はプロ野球で稼ぎ続けた (4ページ目)

  • 元永知宏●取材・文 text by Motonaga Tomohiro
  • photo by Kyodo News

――中根さんのプロ野球選手としての年俸の総額は、推定で6億円を超えているんですが、「稼いだぞ」という実感はありますか。

中根 いやあ、全然ありません。僕は15年やってそれですから。何度も言いますが、半分は税金ですし。

――現在プロ野球で活躍する後輩にアドバイスを送るとしたら?

中根 「とにかく、ファンを大切に」ということ。そうすれば、いずれ誰かが助けてくれます。ユニフォームを脱ぐと、ファンのありがたみがよくわかりますよ。

■中根仁(なかねひとし)

1966年、宮城県生まれ。東北高校、法政大学を経て、1988年ドラフト2位で近鉄バファローズ入団。プロ1年目の1989年に10本塁打を放ち、リーグ優勝を経験した。1998年に横浜ベイスターズに移籍。その年に38年ぶりのリーグ優勝、日本一に貢献した。2000年には打率3割2分5厘、11本塁打、61打点を記録している。2003年限りで現役を引退。スカウト、コーチを経て、現在はポータルサイト『アスリート街』を運営し、アスリートのセカンドキャリア支援を行なっている。

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