2018.03.31

藤浪晋太郎が、コントロール、フォーム、
今の心境を語るインタビュー

  • 石田雄太●文 text by Ishida Yuta
  • 市川光治(光スタジオ)●写真 photo by Ishikawa Mitsuharu(Hikari Studio)

 入団1年目から3年連続2ケタ勝利を挙げ、阪神タイガースの若きエースとして順調に歩みを進めていた藤浪晋太郎だったが、一昨年は7勝、そして昨年は3勝と突如、勝てなくなってしまった。乱調続きのピッチングに"イップス説"も流れるなど、袋小路に迷い込んでしまった。完全復活に向け、藤浪はいま何を考え、何に取り組んでいるのか。苦悩する若きエースが心境を吐露した。

昨シーズンはわずか3勝と苦しんだ阪神・藤浪晋太郎

── プロに入って、当たり前のように勝ち星を積み重ねてきた藤浪投手ですが、思うように勝てなくなって、勝つことの難しさを感じたことはありますか。

藤浪 勝つことより、まず一軍で投げることの難しさ、一軍で抑えることの難しさを改めて痛感しています。考えれば考えるほど難しくなるというか、いろんなことがありすぎて迷ったり、悩んだりしてしまう。3年目、4年目、5年目、6年目と、年数を重ねるごとにどんどん難しくなってきますね。

── ずっとフォームに関して試行錯誤してきた藤浪投手ですが、今はどういうところを理想にしているのでしょう。

藤浪 そうですね。いいボールを投げられているときって、右腕が軸に絡んでいるイメージがあります。あくまでも自分なりの表現なんですけど、腕が軸から離れてしまうと、どうしてもブレてしまうので、そうならないように気をつけています。

── その理想のフォームというのは、イメージの中では、形として明確にできあがっているのですか。

藤浪 いいときの感覚はあります。バチッというリリースの瞬間の感覚、こういう力の使い方をして、それがうまく伝わったときに、「あっ、これは絶対にいい球がいく」という感覚は自分の中にあるんです。それを安定して出せるフォームを考えて、そこに向けてやっているつもりです。

── インステップについてはどう位置づけていますか。

藤浪 インステップそのものが悪いわけではないんです。1年目のインステップに関してはあまりにも左足が三塁側に入り過ぎていたので、これだとさすがに身体に負担がかかるということで修正しました。でも、むしろバッターはそのほうが見にくいと思いますし、自分のパフォーマンスを考えても、インステップ気味に投げた方が、力が出やすいポジションだと思っています。