2018.03.17

チームワークを熱く語るバレンティン。
ヤクルト選手の様子が全然違う

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 東京ヤクルトスワローズの沖縄・浦添キャンプを取材して感じたのは、「地獄のようで地獄ではない」ということだ。練習時間は長く、内容も濃いものだったが、グラウンドには常に”笑い”があり、今季からキャプテンに就任した中村悠平も「おふざけじゃない楽しさのなかで練習に取り組むことができました」と胸を張った。

 今シーズンのスローガンは「SWALLOWS RISING 再起」。

 そこで再起をかけるヤクルトの主力選手たちに、それぞれの”現在地”について聞いて回った。

キャンプでは先頭になってチームを盛り上げていたバレンティン 山田哲人は「開幕まで無駄のない1日を過ごしたい。今は『絶対にやってやる』という強い意志を持って練習をしています」と語った。

「去年の(球団ワーストとなる)96敗は忘れたくても忘れられないですよ。さすがに96敗は負けすぎですし、ファンの方たちの期待を裏切ってしまった。自分自身も打率が2割4分7厘に終わり、本当に悔しいシーズンでした」

 キャンプ中、「過去最高の練習量とスイング量でした」と語っていたように、充実した表情を浮かべていた。

「しっくりこないところも若干ありますけど、トップの位置とか、下半身はこんな感じかなと。上半身の部分がしっくりしてくれば完璧になると思います。今までは感覚で打っていたのですが、僕も8年目となり、その経験を『ここはこうだな』と頭が使えるようになってきました。(チームへの貢献について)僕自身は打って、走って、守れる選手だと思っています。塁に出れば走りますし、打つときはフルスイングします。それに状況判断をしっかりとしたプレーをしていきたいですね」

 雄平はキャンプ中、別メニューの日もあったが、最終クールで全体練習に復帰。キャンプ終盤での”特打”では1時間近くバットを振り続けた。石井琢朗打撃コーチから「煽ってるぞ。ほら、また煽った」と指摘が続く中、強い打球を弾き返し、「あっ、この感じだ」と手応えを感じとった様子だった。