内川とサファテの気迫。「巨大戦力が
心をひとつ」にしたら、もはや最強 (4ページ目)
シリーズ中は「らしかぬミス」もあった。それでもチームは崩れそうで崩れなかった。あらためてその強さの理由を問われた指揮官はこう言った。
「最後まであきらめない。スリーアウトのコールが聞こえるまでつないで、つないで、1年間やってきた野球を、最後の最後にみんなが出してくれた」
昨年は最大11.5ゲーム差をつけながら日本ハムに逆転を許し、3連覇の夢がついえた。「去年優勝できなかったときから、この日を目指して全員でやってきました」と内川は振り返ったが、「何が足りなかったのか?」と考えたときに行き着いたのが"チーム一丸で戦う姿勢"だった。
その真価を問われた1年の最後の最後で見せた粘り。王会長も胸を熱くした感動は、巨大戦力が心をひとつにして戦うという難問をクリアした証(あかし)でもあった。
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