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沢村賞の広島ジョンソンが明かす
「人生最大の悲劇」とリーダーの自覚 (4ページ目)

  • ブラッド・レフトン●文 text by Brad Lefton
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 その黒田は昨年の日本シリーズ終了後に現役を引退した。それにより、32歳のジョンソンがカープ先発陣のなかで最年長となった。ジョンソンは今の心境をこう語る。

「黒田さんが引退し、リーダーシップを取る人がいなくなってしまった。本当にいいリーダーだったからね。次、誰がその役割ができるのか......」

 ただ、どの世界でもリーダーがいなくなれば、必ず次のリーダーが現れてくるものだ。まさに今、その役割をジョンソンが担うべきじゃないか、そう彼に伝えると、こんな答えが返ってきた。

「キャリアのなかで、いつかはそういう役割ができたらいいなと思っていた。自分にとってチャンスだと思いたい。これまではアドバイスをもらう側だったけど、これからはアドバイスを求められたらしっかり答えられるようにしたいね。うまく投手陣をリードしていけたらいいのだけど......」

 ジョンソンは昨年のシーズン中、新たに今季からの3年契約を結んだ。広島投手陣のリーダーとして、ジョンソンの新たな挑戦が始まる。

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