人生かかってます。WBCオーストラリアの「就活選手」に気をつけろ (3ページ目)

  • 阿佐智●文 text by Asa Satoshi
  • photo by Getty Images

 レッドソックスのマイナーで5年プレーし、2013年から2シーズン半はBCリーグの新潟アルビレックスで過ごした。1年目には打率.370をマークし首位打者に輝くなど活躍。2015年のシーズン途中にヤクルトに入団し、ジャパニーズ・ドリームを果たした。ヤクルトではシーズン後半に準レギュラーとして4本塁打を放ち、14年ぶりのリーグ優勝に貢献したことを覚えているファンも多いだろう。残念ながらこのシーズン限りでリリースされたが、昨シーズンも四国アイランドリーグplusの愛媛マンダリンパイレーツでプレー。打率.389の高打率を残し、チーム2連覇の立役者となった。

 母国のウインターリーグではこれまで6シーズンプレー。この冬はアデレード・バイトで打率.340、6本塁打を記録している。WBCには、過去2大会に出場しているものの、計5試合に出場してヒットはわずか1本。しかし、昨年春に開催されたWBCの予選大会では外野のレギュラーとして活躍。今大会でもひと暴れして、日本球界復帰に向けてアピールしたいところだ。

 デニングとともに新潟アルビレックスでプレーしていたデビッド・カンディラスも今回の代表メンバーに名を連ねた。マイナーでは通算21本塁打を放ったが、日本ではわずか2本塁打と長打力を発揮できず、NPB移籍はならなかった。

 昨シーズンは母国のウインターリーグのみのプレーだったが、全40試合に出場し、4本塁打をマークした。オーストラリア代表では外野の控えだが、ここ一番での長打力は日本にとって脅威になるかもしれない。

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