山口俊の抜けたDeNA。石田健大「逆に楽しみにしてもらっていい」

  • 石塚隆●文 text by Ishizuka Takashi
  • 益田佑一●写真 photo by Masuda Yuichi

石田健大インタビュー(後編)

 ラミレス監督から今季の開幕投手に指名されたDeNAの石田健大には、すでにエースとしての自覚が芽生え始めている。昨シーズンを振り返ると、ストレートとチェンジアップを軸に巧みな投球術で打者を打ち取っていたが、さらなる飛躍が期待される今シーズン、チームを代表する若きサウスポーは何を思うのか?
(前編はこちらから>>)

昨シーズン、チーム最多の153イニングを投げた石田健大昨シーズン、チーム最多の153イニングを投げた石田健大── 昨シーズンは投手として飛躍の1年となりましたが、テクニカルな部分において一昨年と何が一番変わりましたか。

「気をつけていたのは、真っすぐであれ、変化球であれ、腕の振りを全部同じにすることですね。あとはどれだけバッターの手元でボールが伸びるか、もしくは落ちるか。とにかくそこを追求していました」

── 昨シーズンは、回転のいい伸びのあるストレート、そしてチェンジアップを武器に空振りを多く取っていた印象です。

「真っすぐはコースに投げればなんとかなるといった感じだったんですけど、それに加え、自分の場合は落ちるボールがないと難しい。シーズン中、フォークを新たに覚えて投げたんですけど、あまりハマらず、結果的にチェンジアップをレベルアップさせたという感じです。さっきも言ったようにしっかり腕を振るように意識したら空振りも取れるようになり、全体の組み立てもうまくいくようになりました。そういう意味では、チェンジアップは重要なボールですね」

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