山口俊の抜けたDeNA。石田健大「逆に楽しみにしてもらっていい」 (2ページ目)
── 手元で伸びる、あるいは落ちるボールを意識したとのことですが、昨シーズンの『フライ/ゴロ比率』のデータを見ると、石田選手はフライボールピッチャーの傾向があることがわかりました。その点についてはどう考えていますか。
「うーん、僕自身あまりいいことではないと思っています。やっぱりいいピッチャーって、ちょっとだけ落としたり、ちょっとだけ曲げたりしてゴロを打たせ、2〜3球でアウトを取るじゃないですか。結局そういったピッチャーが完投や完封をできると思うんですよ。例えば、うちのチームなら久保康友さんのようなタイプ。僕としてはそういったピッチャーになりたいのに、どうもボールが浮いて結果的にフライが多くなっているような気がするんです」
── 本来は低めを意識して、ゴロの多いグラウンドボールピッチャーを目指したいと。
「低めにいけばゴロになるというわけではありませんが、僕はホームランを打たれることが多いですし(被本塁打は21本でリーグワースト2位)、そう考えるとフライはよくないのかなと」
── なるほど。あと以前よりマウンドさばきに落ち着きが見られるようになりましたが、そこは意識しているのですか。
「昨シーズンの後半戦ぐらいから、ちょっとずつですけど意識できるようになりましたね。バッターとの駆け引きや、自分の間合いにもっていくにはどうしたらいいのか、わかり始めてきました。これが使えると使えないのとでは、全然違うんですよね」
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