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開幕投手・石田健大が語る「エース論」 (2ページ目)

──　なるほど。ラミレス監督は秋季キャンプの時点で石田選手を開幕投手に指名すると決めていたようですが、石田選手にとって"エース"とはどのような存在ですか。

「ひとりで投げて、ひとりで勝つ。大事な場面で絶対に抑え、投げる試合で相手チームに『勝てない』という印象を与えられるピッチャー。チームメイトからは『こいつに任せておけば大丈夫』と思われるのがエースじゃないですかね」

──　例えば今のプロ野球で、参考になるようなピッチャーはいますか？

「サウスポーなら中日の大野（雄大）さんですね。ボールは速いし、カウントが厳しくなろうが苦しんだ様子を見せずに淡々と投げる。非常に参考になりますし、自分もそういった雰囲気を出せるピッチャーになりたい」

──　昨年引退した三浦大輔さんはキャリアを通じて開幕戦未勝利だったことから「オレみたいになるな」と石田選手に言われたそうですが、他になにかアドバイスはありましたか。

「開幕は大事だけれども、捉え方としては"シーズンの中の１試合"という気持ちでやれということですね。開幕だからといって重圧を感じ、気負ってしまってもあまりいい結果は出ない。シーズンを通して結果的に２ケタ勝てれば最初が良かろうが悪かろうが関係ない、と言われました。自分としてもラミレス監督が早くに指名してくださったので気持ち的に楽というか、他の選手を意識することなく自分の練習に集中して調整ができるので、しっかりとした準備がキャンプを通してできれば気負うことなく開幕を迎えられると思っています」