巨人の守乱は井端コーチが治す。「全ポジションでGグラブ賞を!」 (4ページ目)

  • 寺崎江月●取材・文 text by Terasaki Egetsu
  • photo by Kyodo News

──一塁コーチスボックスから試合を見ていて、発見したことはありますか?

井端 あそこは右打者の調子が把握できる場所ですね。調子のいい選手は、いい時はこうなんだとか、スランプに陥っている選手は、ここがダメなのかなど、常に把握することができました。ベンチから観察するよりも鮮明にわかる場所だと思いましたね。

──では、調子が悪い右打者に井端コーチがアドバイスすることもあったんですか?

井端 いや、それはないです。バッティングコーチがいるので。

──今は自主トレ真っ只中の時期ですが、若手で期待している選手は誰でしょう?

井端 レギュラークラスの選手以外でいうと、今のチーム状況では(チャンスが)限られた環境です。その中で、辻(東倫)とかドラフト1位の吉川(尚輝)や育成の増田(大輝)が新しい力だと思います。

──若手への期待値としては、どのあたりに置いているのでしょうか?

井端 まずは、脇谷(亮太)、寺内(崇幸)、片岡(治大)といったベテラン陣を脅(おびや)かしてほしいですね。期待する若手が常時出場となれば、戦力強化はもちろんのこと、今のジャイアンツのチームカラーがガラッと豹変しますよ。

──今季の井端コーチが理想とする内野陣とは、どのようなものでしょう?

井端 エラーはひとつでも少なく、欲を言えば全ポジションでゴールデングラブを獲る。これは理想の理想ですけど、そこを目指します!

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