巨人の守乱は井端コーチが治す。「全ポジションでGグラブ賞を!」 (2ページ目)

  • 寺崎江月●取材・文 text by Terasaki Egetsu
  • photo by Kyodo News

──厳しい評価ですね。強いて、よかったことを挙げるとしたら?

井端 そうですねぇ、選手たちが、よく指示を聞いてくれたことかな。僕が現役のときにそこまでよく聞いたかと言われると、そうではなかったので。ジャイアンツの選手は、みんながみんな、積極的によく話を聞いてくれた。これは驚きでもありました。

──では、残念だったことは?

井端 エラーが多すぎましたね。投内外野含めて85個ですからね。これはもう目に見えて多すぎだなと。エラーとされたものだけでなく、記録になっていないものも含めて考えると、とにかくミスが多すぎでした。選手たちもミスしたくてしているわけでないので、そこは、あえて問い詰めたりはしないですけど、一人ひとりがボールに集中して、エラーを減らすことを心掛けて戦ってもらうように、今シーズンは指導していきます。

──昨シーズンは、イージーなエラーも目立ったように感じます。

井端 そうですね。ピッチャーが打ち取ったと思った打球はアウトにしてあげないと、ピッチャーにとってもチームにとってもダメージが大きいですから。派手なファインプレーはいらないから、とにかく確実にアウトにしてほしいですね。それが、チーム内の信頼関係にもつながると思います。

──そういったなかでも、三遊間(村田修一・坂本勇人)はゴールデングラブ賞を獲得しました。

井端 おかげさまで、なんとかですけどね。でも彼らのレベルからすれば、まだまだ物足りないですよ。2人とも、せめてエラーをひと桁にしてほしいところです(※昨シーズン、村田は失策15、坂本は失策16)。

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