BCリーグで戦う17人の元プロ野球選手、それぞれの「存在意義」 (5ページ目)
「戻ってきてやっぱり勉強になることは多いですよ。選手もがむしゃらにやっていますしね。自分が試合に出なくても、プレーしている若い選手にはぜひとも結果を残してほしいです」
そう語る野原の心はすでに「その後」を見据えているのだろう。秦同様、「1年勝負」と言う野原は、まだ具体的には動いていないというものの、将来は教員免許を生かして学生を指導したいという夢をもっている。
毎年のようにNPBに選手を送り込んでいる独立リーグだが、その存在意義は、それだけではない。一旦NPBでのキャリアを終えた選手が再チャレンジする場、あるいは最終的な見切りをつける場であるとともに、次のキャリアへ進むための準備の場としても機能している。
5 / 5