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ルーキー今永も模索。「プロで15年やってきた選手」は何が違うのか (3ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 畠山和洋は2000年に専大北上からドラフト5位でヤクルトに入団。プロ入り15年目だった昨シーズン、自身初のタイトルとなる打点王を獲得した。

「プロ野球選手になってから、特に何かを続けてきたとか、これを守り続けてきたとか、そういうのは自分のなかでの約束ごとはないです」と前置きをして、こう続けた。

「僕らは体が資本なので、年齢を重ねるにつれて体に衰えがきて、まして今年はキャンプでケガをして……。そのことをすごく感じる年齢なので、ケアにかける時間は大事にしています。時間とそこへの投資は高くなっても惜しまないです。ケガをして1カ月から2カ月も試合から離れるより、ケガをしないことがチームのためにもなるし、それが年俸アップにもつながるわけですから。

 もうガムシャラに練習する時期でもないですし、そういうところ(ケア)への時間のかけ方は増えています。若い頃は、遊ぶことを優先していた部分がありましたが、立場が変わることで感覚も変わってきました。コーチからやかまくし言われたとしても、その頃は遊んでいたでしょうね。やっぱり、自分でそう思わないと変わらないですから。野球の技術も人に教えられて身につくものではない。自分で感じて、練習をして『これじゃうまく打てない』という感覚になって、それが技術の向上につながると思っています」

―― 試合のなかで大事にしていることはありますか?

「打席の内容やその日の結果に、できるだけとらわれ過ぎないことです。今まさに、調子がずっと悪くて、思うように野球ができず歯がゆくて……。もちろん焦ることもありますが、焦っても悪循環になるだけなので。とにかく、状態がよくても悪くても、1打席、1日を新しい気持ちで迎えることです」

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