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ダメ虎を猛虎に変えた、阪神の歴代「優良助っ人」たち (2ページ目)

  • 石塚隆●文 text by Ishizuka Takashi  小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 バースが注目されるなか、いぶし銀の仕事をしていたのがピッチャーのリッチ・ゲイルである。1985年にボストン・レッドソックスから入団し、開幕からローテーションを守ると、チーム勝ち頭の13勝を挙げる。やや制球難はあったものの打線に助けられ、要所で助っ人らしい頼りになるピッチングを披露した。メジャー時代にワールドシリーズでも先発したことがあり、大舞台に慣れていたのか、日本シリーズでは2勝を挙げ、優勝を決めた第6戦は完投でタイガース初の日本一胴上げ投手となった。

 その後、阪神は暗黒時代の1980年代後半から1990年代へ突入するのだが、1992年だけはリーグ2位という好成績を収めている。このとき活躍したのが、大洋ホエールズを解雇されて入団したジェームス・パチョレックと、来日2年目のトーマス・オマリーだった。

 大洋時代から確実性のある打撃に定評があったパチョレックは、4番を務めるなどしてリーグ最多となる159安打を放ち、14勝利打点と勝負強さも発揮、ベストナインにも選出された。さらにファーストとしてゴールデングラブ賞も獲得している。

 現在阪神のコーチを務めるオマリーは.325という高打率に加え、リーグトップの出塁率.460を記録。さらにリーグトップの94四球と、選球眼の良さも知らしめた。また、パチョレックと同様に守備でも魅せ、サードとしてゴールデングラブ賞を獲得している。

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