宮本慎也×ラミレスが語る「日本球界の未来」と「指導者への道」
宮本慎也×アレックス・ラミレス 対談(3)
第1回、第2回と好評を博した宮本慎也氏とアレックス・ラミレス氏の対談。最終回となる今回は「日本野球の未来」をテーマに話をうかがった。今、プロ野球界が直面している問題は何なのか? 将来有望なアマチュア選手はいるのか? はたして、どんな意見が交わされたのだろうか?
最速155キロを誇る創価大の田中正義(photo by Kyodo News)
―― これからの野球界の未来についてお聞きしたいと思います。たとえば、現在、アマチュアや独立リーグで有望な選手はいますか?
宮本 6月29日に、侍ジャパンの大学日本代表と若手メインのNPB選抜が対戦するユニバーシアードの壮行試合を神宮球場で見たけど、創価大の田中正義が素晴らしかった。
ラミレス 150キロくらい出ていたそうですね。
宮本 今、プロに入れても勝てるだろうと思った。
ラミレス 私がシニアディレクターをやっているBCリーグの群馬ダイヤモンドペガサスに茂原真隆(もはら・まさたか)という内野手がいます。彼は今、20歳で、本職はサードですが、セカンドやショートもできる。彼がドラフトにかかれば、2年以内にNPBで活躍できる実力はあると思っています。
宮本 20歳ということは、高校からBCリーグへ行ったの?
ラミレス 日本体育大を中退後に入団しました。去年も獲得を前提にマークしていたNPBの球団があったそうです。多分、今年のドラフト会議で指名されるのではいかな。ぜひ、覚えておいてください。
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